Spatial Pleasure

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2024.05.22

20240520 | 早稲田大学より宇都宮市における電動車両導入時 環境便益シミュレーションのためのデータ収集業務を受託

交通領域カーボンクレジット認証DMRVソフトウェアを開発し交通領域の脱炭素化を進める、Spatial Pleasure(代表取締役:鈴木 綜真、本社:東京都世田谷区、以下:Spatial Pleasure)は、国立研究開発法人 科学技術振興機構(理事長:橋本 和仁、本部:埼玉県川口市、以下:JST)から早稲田大学スマート社会技術融合研究機構(機構会長:林泰弘、本部:東京都新宿区、以下:早稲田大学スマート機構)が受託した戦略的イノベーション創造プログラム*1(通称:SIP)第3期「エネルギーとモビリティのセクターカップリング」課題において、宇都宮市における電動車両導入時の環境便益シミュレーションのためのデータ収集業務を受託したことをお知らせいたします。

SIPは、内閣府総合科学技術・イノベーション会議が中心となり、府省の枠や旧来の分野を超え、科学技術のイノベーション実現のために創設された国家プロジェクトです。重要な社会課題や、日本経済再生に寄与できるような世界を先導する14の課題に取り組み、各課題をリードする10名のプログラムディレクターを中心に産学官連携を図り、基礎研究から実用化・事業化までを見据え一気通貫で研究開発を推進します。

この度、早稲田大学スマート機構はJSTより「エネルギーとモビリティのセクターカップリング」課題を受託し、セクターカップリングにより得られる便益の一つとして電動車両導入時の環境便益シミュレーションを行います。これにあたりSpatial Pleasureは早稲田大学スマート機構より①CO2削減効果の定量評価:LRT導入および路線バス再編に関わる環境便益効果を定量化、②最適ルート計算:LRT各駅からの2次交通を想定し、最適ルート計算とスケジュール検討を行うためのデータ収集業務を受託いたしました。

 

カーボンニュートラルの実現には、再生可能エネルギーの更なる導入、またその導入に不可欠な蓄電池を含むエネルギーネットワーク及びエネルギーマネジメントシステム(EMS)の構築といったエネルギーイノベーションに加え、公共交通の活用によるモーダルシフトの組み合わせが必要です。

しかし日本における運輸部門のCO2排出比率は全体の18%程度に留まっており、ガソリン車、ディーゼル車から電動車両へのさらなる転換のみならず、公共交通機関におけるエネルギーイノベーションが急務です。

しかし電動化の進展に伴い、再生可能エネルギー由来の充電電力確保、電力ネットワークや充電インフラの整備、経済性・事業性の確保等さまざまな技術課題や社会課題が顕在化しています。このようなエネルギーに関する諸問題を解決するためには、電力インフラや交通、その他産業などの異なるセクターを統合し、エネルギーの相互やり取りを行うセクターカップリングに取り組む必要が明らかとなってきました。今回の実証は、セクターカップリングの技術検証とEMSの社会実装へ向けた取組を推進するものです。

 

Spatial Pleasureはカーボンクレジットの認証・計測のサポート、交通領域の脱炭素施策の提案などを通して蓄積してきた様々な知見・ノウハウを生かし、このような事業受託などの取り組みを通じ、今後も​​地域全体の脱炭素化への支援を行ってまいります。

 

Spatial Pleasureについて

Spatial Pleasureは、エリアの脱炭素化に寄与する交通事業者に対してカーボンクレジットの認証・計測のサポート、交通領域の脱炭素施策の提案、及びカーボンクレジット発行を行うDMRV(Digital, Measurement, Reporting, Verification)ソフトウェアを開発しています。

バスやシェアサイクル事業者様と連携し、各交通事業者様の環境便益の定量化によるカーボンクレジット発行を通して、地域全体の脱炭素化を目指しています。現在の都市の40%を交通インフラ、つまり道路や駐車場が占めていますが、効率的な数や配置がなされておらず有効活用ができているとは言えない状況です。交通カーボンを基軸とする外部性の定量評価に基づいた都市再最適により、駐車場が公園に、道路が喫茶店やバーに、私たちの生活にとってさらに意味のある空間へと変容します。

 

Spatial Pleasure 事業概要

事業内容 : 交通領域に特化したDMRVソフトウェア開発

運営会社 : 株式会社Spatial Pleasure

代表者:代表取締役 鈴木 綜真

所在地:〒 158-0094 東京都世田谷区玉川三丁目20番2号 マノア玉川第3ビル 501

設立:2019年 5月

公式HP:https://spatial-pleasure.xyz

 

本件に関する報道関係者様からのお問い合わせ先

株式会社Spatial Pleasure

担当:武方

Mail : takekata@spatial-pleasure.xyz

 

*1 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)

https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/

 

*2 スマートエネルギーマネジメントシステムの検証

https://www.sip.go.jp/sip/01.html